痴呆症老人の人数は、2000年が150万人、2020年には300万人にも達する。痴呆症老人一人を支える生産年齢人口(15〜64歳)は、2000年の55人から2020年には26人へと減少する。痴呆性老人本人だけでなく、誰が痴呆症老人を介護したり看病するのかでも深刻な事態となるだろう。
では、正常な老化による物忘れと痴呆はどのように区別するのか?
<痴呆>
痴呆の初期症状は物覚えの低下であり、入力の障害である。(整理整頓で言えば引き出しに物を入れられない状況である)
つまり新しいことを脳に刻みこむこと(記銘)が低下する為、何度も同じことを尋ねるようになる。しかも体験した全部を覚えていない。
例) 朝食を食べても、食べたことを忘れている。
<正常な老化>
物を思い出す力(想起)が衰えてくる。出力(output)の障害である。(整理整頓で言えば、どこの引き出しに物をしまったか忘れて取り出せない状況)
例) 朝食を食べたことは覚えているが献立を思い出せない。頭の引き出しのどこかに献立内容が入っているもののその内容を引っ張り出せないもどかしさがある。しかし、何かのきっかけで思い出したりする。
正常な老化によるもの忘れ |
痴呆によるもの忘れ |
体験の一部を忘れる |
全体を忘れる |
記憶力低下が主
想起障害は目立たない |
記憶力障害
想起障害 |
| もの忘れを自覚している |
自覚にとぼしい |
| 探しものを見つける努力をする |
自分がなくしてものを「盗られた」と主張することがある |
| 作り話は見られない |
作り話がしばしば見られる |
| 日常生活に支障はない |
日常生活に支障をきたす |
| きわめて徐々にしか進行しない |
進行性(3ヶ月〜6ヶ月単位) |
もし記銘力の低下が認められれば、痴呆に向かう知的機能の低下が始まっていると考えられる。
痴呆症の予防
食事は、栄養バランスを考え、量より質を重視するとよい。
- たんぱく質や、ビタミンEをはじめとしたビタミン類をバランス良く摂る。(血液の浄化や血管を丈夫にし、脳の活性化を促す)
- 緑茶やビタミンC・Eなどの抗酸化作用のある食品を摂る。
適度な運動、趣味を見つける。